やりたいことをやるほど苦しくなる理由 【小樽の旅〜前編】

2026.07.06
Todays Voice

「心のまま生きる人を増やしたい。だから私、心のまま生きてみます」

4月のある日、わたしはそう宣言しました。それまでいろんな苦しみを越えてきた末に、たどり着いた覚悟でした。

なるべく思考を挟まず、心のまま、直感のまま生きること。それが幸せに直結すると信じていたからです。以前このブログに書いた「心と体と言葉の一致」、あれをまさに、自分の体で証明したかった。

心のまま生きると決めた日

心のまま生きる。簡単なようで、それはとっても難しいこと。人は、現実的な「〜べき」や常識といった思考に引っ張られるもの。だからこそ、覚悟を持ち、腹をくくって、ひらすら心と向き合い続けました。

行きたい未来は、明確なはずでした。たくさんの人と出会い、たくさんの新しいことに触れる。人を喜ばせることと、自分を喜ばせること。そのどちらにも全力を注ぐ。

やりたいことは、全部やる!そう決めて、新しいわくわくにも次々とチャレンジしていきました。

気づけばエネルギーを溜め込んでいた

でも、立ち止まる時間を、いつのまにかなくしていました。

やりたいことをやっているのに、毎日楽しいのに、苦しい。1日終わると、ただただ疲弊している。

物事はすべて、エネルギーでできています。新しい人や物に触れるたび、新しいエネルギーが自分の中に入ってきます。動き回れば動き回るほど、心と体への「インプット」は増えていくのです。

入れたら、その分出さなければ、ただ溜まっていくだけ。わかっているようで、わかっていませんでした。ひたすら前に進み、エネルギーを入れ続けていたら、心と体はどんどん重くなっていったのです。

そんな矢先の直近1週間、まるで試されるかのように、いろんな人から、いろんな言葉をもらいました。お誘いも次々くる。とても贅沢で、とてもありがたいこと。わかってる。
でも、受け止める余裕も、俯瞰して見る余裕もない。糸が身体中にからまったまま、あちこち引っ張られながら前に進み続けているような感覚。


ある日、限界がきました。「もう、疲れた」。そうつぶやいた瞬間、涙があふれてきました。

ゴールさえ見えなくなっていた

「みんなが心の声を大切にして、愛情や感謝を伝え合い、認め合い、助け合える、やさしい世界をつくる」

そう思って、ずっと駆け抜けてきました。なのに、そのゴールすら、何なのかわからなくなっていたのです。
心のまま生きるという理想と、「わたしは何の人なのか」「何を届ける人なのか」という現実が、ずれたままになっていました。

余白がないと液漏れが起きる

何が起ころうと、誰から何を言われようと、その言葉や問いから何を選び取るかは、自分次第。自由に選んでいいんです。

でも、心と体がいっぱいいっぱいだと、ひとつひとつの事象や言葉に引っ張られて、苦しくなってしまいます。
余白のない容器のようなものです。隙間がないから、あちこちに穴があいて、液漏れを起こしてしまうのです。

心も体も、水や空気と同じなのだと思います。流れをつくること、循環することが大切。入れたら出す。入れる前に、まず出す。考えてみれば、人はもともと水でできているのですから。

「このままじゃ、やばい」

何かに突き動かされ、私は次の週末に、思いつきの旅に出ます。
頭を空っぽにして歩いた、その1日に何が起きたのか。続きは、また次の記事でお話ししますね。

藤島あやの
PROFILE
藤島あやの
声のcampus 代表

声のcampus代表。発声・感情・ストーリー構成を軸に「伝える力」を育てる。声に出して伝える人間にしかない力と、AIを使って文字で伝える力。この二軸で、一人ひとりが自分らしく輝き、自ら走り出す人と組織を育てる。声を通して愛情と感謝が循環し、人と人とがつながり助け合う、やさしい世界をつくる。それがわたしの使命。あなたの心の声には、あなたにしか出せない力が必ずある。その声を、ここで一緒に解き放つ。

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