やりたいことしかしていないのに、なぜか苦しい
先週、ふとソファに座り込んで、動けなくなった夜がありました。
好きなことしかしていないはずなのに、頭も心も身体も、ずっしり重いのです。全部わたしが選んでやっていること。なのに、なぜこんなに疲れているのだろう。
そう自分に問いかけ続けて、ようやく気づきました。
一つひとつは、たしかに楽しい。でも、それがどこにつながっているのか、わたし自身が見失っていたのです。
がんばっているのに満たされない、その正体
こんな感覚、あなたにもありませんか。
目の前のタスクを終わらせる。達成感はある。でも次の瞬間、心がまた「ゼロ」に戻ってしまう。また一からがんばらなきゃ、という気持ちになる。
わたしはこれを、ずっと「点」の状態だったのだと思います。
一つの点は輝いていても、点は点のまま。線にならなければ、どこにも向かっていきません。今日がんばったことと、明日がんばることのあいだに、糸が通っていない。だから終わるたびに、振り出しに戻ったような気がしていたのです。
3人のレンガ職人が教えてくれたこと
こんな話をご存じでしょうか。
ある旅人が、レンガを積んでいる3人の職人に出会います。「何をしているのですか」と尋ねると、1人目はうんざりした顔でこう答えました。「見ればわかるだろう、レンガを積んでいるんだ」。
2人目は少し誇らしげに、「大きな壁をつくっているんです」と答えます。3人目は、目を輝かせながらこう言いました。「歴史に残る大聖堂を、みんなの心の拠りどころになる場所を、ここにつくっているんです」。
同じ作業をしているのに、3人の顔つきはまるで違います。手を動かしている行為は同じでも、その先に見えている景色が違うからです。
わたしにとっての「大聖堂」は何だろう。声のcampusを通して、愛情や感謝が循環する、人と人とがつながり助け合うやさしい世界をつくること。そのためにどこへ向かっているのか。私は何者なのか?
ゴールを持つというのは、未来から今日を照らすことなのだと思います。「わたしはこの景色に向かって進んでいる」という確信さえあれば、同じ作業でも心の重さがまったく違ってくるのです。
今日からできる、点を線に変える小さな習慣
とはいえ、いきなり壮大なゴールを掲げる必要はありません。まずは、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
「この作業は、わたしのどんな未来につながっているだろう」
紙に書き出してみるのもおすすめです。今日やったこと、明日やること、それぞれの横に、その先にある景色を一言添えてみる。点と点のあいだに、線を引く作業です。
紙に書き出すことで脳に刺激がいくのに加え、「可視化」することで、頭の中だけで考えるより、ずっと腑に落ちるのです。
そしてさらに、たった一声でいいので、行きたい未来を声にだしてみる。心の声を、耳から自分に届けてあげる感覚でしょうか。
大きなゴールでなくて構いません。3か月後、半年後、来年の自分がどんな景色を見ていたいか。そこだけ決めておけば、今日という点は、もう迷子にならずにすみます。
あなたが積んでいるのは、レンガですか、大聖堂ですか
あなたが今日積んだレンガは、何色をしていますか。
わたしはこれからも、声のcampusという場所で、一人ひとりが自分らしく輝きながら、その先にある景色に向かって歩いていけるよう、伴走していきたいと思っています。
点だった毎日が、線になって、いつか大きな景色につながっていく。その道のりを、あなたと一緒に歩いていけたら嬉しいです。
声のcampus代表。発声・感情・ストーリー構成を軸に「伝える力」を育てる。声に出して伝える人間にしかない力と、AIを使って文字で伝える力。この二軸で、一人ひとりが自分らしく輝き、自ら走り出す人と組織を育てる。声を通して愛情と感謝が循環し、人と人とがつながり助け合う、やさしい世界をつくる。それがわたしの使命。あなたの心の声には、あなたにしか出せない力が必ずある。その声を、ここで一緒に解き放つ。